こんにちは、兼業投資家すーまん(@2525suman)です。
前回の記事では、米国株の魅力について紹介しました。
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【初心者】はじめての米国株投資!米国株の7つの魅力
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米国株投資の魅力がわかったところで、今回の記事では、わかりづらい米国株の売買の方法や手数料、税金など米国株の取引に関することを楽天証券を使って紹介したいと思います。
この記事は2019年6月26日時点でのデータをもとに作成しています。
米国株の取引方法
基本的には、国内株の取引方法と同じです。
まずは取引時間を確認しよう!
月曜~金曜日の以下の時間帯で取引することができます。
米国市場の取引時間
- 基本(冬時間)は日本時間23:30~翌6:00
- サマータイム(夏時間)では日本時間22:30~翌5:00
- 3月第2日曜日(米国時間)から夏時間。11月1日曜日(米国時間)から冬時間になる。
注文の受付自体は、平日の15:00から可能ですが楽天証券では、15:00~17:15の間は外貨決済のみとなるので注意が必要。
銘柄を選ぶ
米国株式トップから銘柄または、ティッカーシンボルを入力し検索しましょう。
ティッカーシンボルとは
1~5桁のアルファベットで構成された証券コードのこと。
例えば、アップルであればティッカーシンボルはAAPLとなるわけです。

米国株式検索の株式種類に見慣れない文字があるのに気づきませんか?
こんな方におすすめ
- 普通株 普通株とは個別株のこと
- ETF ETFとは株式と同じように、取引できる投資信託のこと
- ADR 米国預託証券のこと、これにより米国以外の株も保有できる
詳しくは、以下のサイトを参照のこと。
米国以外の株を保有できることに何の意味があるの?と思われるかもしれませんが意味はあります。
それは税金です。国ごとに税金が違っていますが、有名なところでイギリスでは、配当金にかかる税金(配当課税)は0%なんです。

注文しよう
国内株と同じで、購入したい場合は買いを、売却したい場合は売りを選ぶ。
あとは、数量、価格、決済方法、口座を入力して確認を選択するだけです。

ちなみに米国株には、前日終値を基準とした値幅制限(株価が1日に変動する上限と下限)は、ないので気をつけよう。
これ以外にも、サーキットブレーカー制度というものがあるので、覚えておきましょう。
サーキットブレーカーとは
Level 1 - 9:30~15:25の間にS&P 500が前日終値より7%下落したら15分間取引を停止する。
Level 2 - 9:30~15:25の間にS&P 500が前日終値より13%下落したら15分間取引を停止する。
Level 3 - 時間帯に関係なくS&P 500が前日終値より20%下落したらその日は取引を停止する。

決済はドルか?円どちらがいいのか?
買いの場合、どちらでもいいと思います。
円決済の場合は、翌国内営業日10:00の為替レートが適用される。
ちなみに、円でも円をドルに替えて決済しても、1ドルあたり25銭のスプレッド(外国為替手数料)を支払う必要がある。
売りの場合、米国株しか買う予定がなければ、ドルで受け取ろう!
理由として、円で受け取ると1ドルあたり25銭のスプレッド(外国為替手数料)を取られるので損です。
つまり、円とドルを往復するだけで1ドルあたり50銭も損をするってこと。なので、むやみに換金せずにドルで持っておいた方がお得です。
ただし、売却益をドルで受け取った場合、円の預り金から譲渡益課税が源泉徴収されるのが欠点です。

手数料・税金のこと
国内株と違って、手数料、税金関係が面倒なのでしっかりと覚えておきましょう。
手数料
まず手数料ですが、先ほど説明したスプレッド(外国為替手数料)以外にも、取引手数料とSec fee(米国現地証券取引所手数料)がある。
取引手数料
取引手数料については、約定代金の0.486%、最低5.4ドル、最大21.6ドルとなっており、売買時に0.486%か5.4ドルどちらか高いほうの手数料を取られます。
例えば、約定代金が1000ドルであれば手数料4.86ドルと思いきや、最低額の5.4ドル取られるので、よく計算して手数料も節約しましょう。
約定代金が約1,113ドル以下の場合、取引手数料は5.4ドル
約定代金が約1,114ドル以上~約4,444ドル以下の場合、取引手数料は0.486%。
なんと2019年7月22日より、米国株最低取引手数料が撤廃されました。
ことのはじまりは、7月4日にマネックス証券が米国株最低取引手数料を0.1ドルに引き下げたことでした。
そしてマネックス、楽天、SBIの値下げ競争の末、3社とも米国株最低取引手数料がなくなったというわけ。
これにより、売買時に約4,444ドル以下なら0.486%の手数料で済むようになりました。
手数料をまとめると
- 約定代金が約4,444ドル以下の場合、取引手数料は0.486%。
- 約定代金が約4,445ドル以上の場合、取引手数料は21.6ドル。
購入時には、外国為替手数料+取引手数料が取られる。

米国現地証券取引所手数料
売却時に1ドルあたりの約定に対し0.0000207ドル(米セント未満切り上げ)の手数料を取られる。
例えば、10,000ドル分売却したら本来0.207ドルのはずが0.21ドルとなるわけです。

売却時には、外国為替手数料+取引手数料+米国現地証券取引所手数料を取られ、売却益があれば税金も取られる。

税金
税金についても、国内株と違いがあるので注意が必要です。
売却益には国内株と同じく、譲渡益課税20.315%が配当金には、配当課税が米国10%+国内20.315%取られてしまう。
例えば、配当金を100ドル受け取ったとすると、まず米国で10%課税され90ドルに、次に国内で20.315%課税され約71.71ドルになります。

これは二重課税と呼ばれていて、確定申告をして外国税額控除を適用すれば、全額ではないけど税金が戻ってきます。

まとめ
この記事を簡単にまとめると、こんな感じになる。
今回の記事では、米国株の取引方法や手数料、税金について紹介しました。
次回の記事では、米国株の魅力や取引のことわかったけど、どんな銘柄買っていいのか?わからない。そんな疑問を、少しでも解消できるような記事にしたいと思います。
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【初心者】はじめての米国株投資!個別銘柄の選び方
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この記事が楽しいセミリタイアの参考になれば幸いです。