こんにちは、セミリタイアを目指しているすーまん(@2525suman)です。
早期・セミリタイアを目指す、ほとんどの投資家の目標が資産1億円ですよね。なぜ1億円なのか?ただなんとなく?みんなが目指しているから?それとも、配当金を考えてのこと?
リタイアには、1億円が必要ということに疑問を持ちつつも、実際にいくら必要なのか?わからないまま、資産運用を続けていました。
これでは、いつセミリタイアできるのか?わかりません。そんなとき「FIRE 最強の早期リタイア術」という本に出会ったことで、その疑問が解けたわけです。
この記事は2020年10月31日時点でのデータをもとに作成しています。
リタイアに資産はいくら必要?
この本をもとに、50歳時点でリタイアした場合に、必要な資産を試算した結果、早期リタイアは6,360万円。セミリタイアは5,160万円でした。
早期リタイア | セミリタイア | |
投資(配当用) | 3,000万円 | 3,000万円 |
投資(取り崩し用) | 2,800万円 | 1,800万円 |
現金 | 560万円 | 360万円 |
合計 | 6,360万円 | 5,160万円 |

リタイアには年間生活費が重要
早期・セミリタイアに必要な資産を計算するには、年間生活費をいくらに設定するのか?重要になってきます。
項目 | 最低限の生活 | 普通の生活 | 余裕ある生活 |
家賃 | 6万円 | 6万円 | 6万円 |
食費 | 4.5万円 | 4.5万円 | 4.5万円 |
水道・光熱費 | 1.5万円 | 1.5万円 | 1.5万円 |
被服費 | 0.5万円 | 0.5万円 | 0.5万円 |
美容費 | 0.5万円 | 0.5万円 | 0.5万円 |
医療費 | 0.5万円 | 0.5万円 | 0.5万円 |
雑費 | 0.5万円 | 0.5万円 | 0.5万円 |
投資 | 0万円 | 4万円 | 7万円 |
貯金 | 0万円 | 1万円 | 2万円 |
お小遣い | 1万円 | 1万円 | 2万円 |
合計 | 15万円 | 20万円 | 25万円 |
僕の場合、50歳で大阪に移住し一人暮らしをしたとして、計算上180万円(15万円/月)の年間生活費があれば最低限生きていけます。
ただし、一切余裕がないので投資や貯金ができないばかりでなく、少しでも使いすぎると一気に計画が崩れてしまう。

そこで、一人暮らしで余裕ある生活をしたいので、年間生活費を300万円(25万円/月)と設定し、リタイアに必要な資産(投資+現金)を計算してみました。
投資
投資用資産から、毎年300万円(年間生活費)を取り崩すわけですが、税金を考えると約370万円が必要で、本に載っていた4%ルールに基づき計算すると9,250万円となります。
4%ルールとは
簡単に説明すると、資産の4%で年間生活費を賄うことができれば、95%の確率で30年以上、資産が尽きることがありません。
このルールをもとに、年間生活費300万円(約370万円税引前)を賄おうとすると単純に、これだけ必要となる。
370万円×(100÷4)=9,250万円

現金
4%ルールの成功率は95%です。残り5%の確率で資産が尽きてしまい失敗する可能性があるということ。
長期で資産運用していると、必ず株式市場の暴落を経験します。そんな、暴落のタイミングで投資用資産を売却して、年間生活費として引き出すとどうなるでしょう?

投資用資産の評価損を確定して元本が減れば、年間生活費を取り崩すと4%ルールを超えてしまうことになり、成功率が一気に下がってしまう。これが失敗する原因となります。
たとえば
年間生活費370万円(税引前)÷投資用資産9,250万円=4%
もし元本が減ると……。
年間生活費370万円(税引前)÷投資用資産5,000万円=7.4%
4%ルールに従うと200万円までしか、取り崩すことができない。
その対策として、5年分の生活費を現金で保有します。下落相場では、投資用資産は売らない。用意しておいた現金を年間生活費として活用する。配当収入等があれば、差額を保有するだけでいい。

5年分の生活費を計算すると1,500万円となり、投資用資産と合わせると1億750万円必要だということがわかりました。

必要な資産を抑える3つの方法
余裕ある生活を維持しつつ、なるべく少ない資産でリタイアするために3つの方法を考えました。
1.配当金
3,000万円を連続増配銘柄に投資します。手取りで年間120万円(10万円/月)の配当金を受け取る。
これだけで引き出す資産が年間180万円となり、その分、投資用資産や現金を減らすことができる。
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2.労働収入
セミリタイアをする場合、50歳から60歳まで手取り10万円/月程度の労働をして収入を得る。そうすることで、さらに年間120万円引き出す資産を抑える。
ただし60歳以降、年金収入が発生するまでは配当金のみとなるので、一時的に多く資産を引き出す必要あり。
3.年金収入
年金は、70歳まで繰り下げることで42%増の約17万円/月を受取る。これで年間204万円取り崩す資産を抑えることができます。
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これらを整理すると
資産を抑える3つの方法を整理して、50歳~79歳までの30年間に受取った配当金、労働収入、年金収入を平均すると以下のようになります。
早期リタイア | セミリタイア | |
配当金 | 120万円/年 | 120万円/年 |
労働収入 | 0万円/年 | 40万円/年 |
年金収入 | 68万円/年 | 68万円/年 |
平均 | 188万円/年 | 228万円/年 |
リタイアに必要な資産
- 早期リタイア 年間収入188万円 不足112万円 必要資産6,360万円
- セミリタイア 年間収入228万円 不足72万円 必要資産5,160万円
まとめ
この記事をまとめるとこんな感じになる。
この記事のまとめ
- 50歳でリタイアするには資産が5,160万円以上必要
- リタイアには年間生活費が重要
- 資産の4%で年間生活費を賄えば、95%の確率で30年以上、資産が尽きない
- 5年分の生活費を現金で保有すると、より強固になる
- 配当金、労働収入、年金収入を得てリタイアに必要な資産を抑える
これまでリタイアにするには、いくら必要なのか?わからないまま資産運用を続けていましたが「FIRE 最強の早期リタイア術」という本と出会ったことによって、かなり具体的な目標を設定することができました。
現状はセミリタイアを目指しますが、収入を増やす、支出を減らす、リタイア時期をずらすなどすれば、ある程度コントロールできそうです。

この記事が楽しいセミリタイアの参考になれば幸いです。