こんにちは、小説大好きすーまん(@2525suman)です。
それは、8月の長期連休中のことでした。その日もTwitterをしていると、主人公が高配当米国株に投資をしてFIREを目指しているという、気になる設定の小説のツイートが目に入ってきました。
その本のタイトルが羽田圭介著「Phantom(ファントム)」という小説です。私も株式投資をしている以上、この設定が気になり読んでみたくなったわけです。
FIRE生活5日目🤥
— すーまん (@2525suman) August 12, 2021
みんなが仕事している中、朝からお風呂に入って読書中📕
昨日買った、配当生活に憧れる兼業投資家が主人公の小説「Phantom」を読んでる🙄
FIRE生活終了まで残り3日😨😨😨
やろうと思ってた部屋の掃除、全然やってない🤥#FIRE生活https://t.co/T0ZMT20tDh
さっそく、AmazonでKindle版Phantomを購入し、読んでみましたので簡単に感想を語りたいと思います。
投資家にオススメの面白い小説やったで。
この記事は2021年9月7日時点でのデータをもとに作成しています。
作品紹介
外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、
生活費を切り詰め株に投資することで、
給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。
恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、
とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。
そのアップデートされた物々交換の世界は、
マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、
(引用)文藝春秋BOOKS Phantom
華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。
金に近づけば、死に近づく。
高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。
羽田圭介の新たな代表作。
2021年7月14日に発売された作品で、作品自体も176ページと長くなく、スキマ時間でも読みやすいといえます。

あっという間に、読み終えますよ。
Phantomを読んだ感想

Phantomを読み終わった感想ですが、何を置いても小説の設定というかテーマがすごく面白いです。
主人公である華美は、年収260万円という低年収であること、節約をしたお金で投資をする。高配当米国株に投資をして給与収入と同じ配当を生む分身(Phantom)の構築、配当利回り○%で複利計算してしまうなど、投資家ならついやってしまう共感できる部分もあります。
それだけでなく、目標額を貯めたあと何かしたいわけでもなく、かといって何かにお金を使おうと思ってもできなくなってしまうなど、これもよくあることだと思いました。
彼氏は、主人公とは対照的で年収は同じくらいですが、"お金は使ってこそ"な性格であり、インフルエンサーが立ち上げた怪しいオンラインサロンにのめり込むなど危うい一面も持っています。
主人公は、そんな彼氏を取り戻すべく大金を使うわけですが、そのことに後悔するどころか満足しており、お金の使い方への考え方も当初より柔軟になっていたのが印象的でした。
私自身、せっかく増やしたお金を何かのために使うことができるのか?その決断をするときは必ず訪れますが、この主人公のように良かったと思えるようなお金の使い方をしたいものです。
ただ難点をいうなら、序盤に出てきた税引き前年収という単語が、よくわかなかったこと。

それって、ただの年収じゃねーか!
もう1つが、全体的に面白かったですが後半にかけて、急ぎ足になっていて盛り上がりにかけたのが残念でした。これは、他の小説と比べてページ数が少ないからかも知れません。

もう少し展開があっても良かったかも。
こんな人にオススメ
小説が好き。投資家。Twitter株クラ界隈と繋がりがある。そんな人にオススメです。とくにTwitterの株クラほど、登場人物がよりイメージしやすくハマれると思います。
例えば、主人公は節約をしては高配当米国株に投資。怪しい有料オンラインサロンを立ち上げているインフルエンサー、それに影響される意識高い系の彼氏など、Twitterを見ているとよく見かける人達を参考にしているんじゃないかと思うほどです。

おかげで登場人物がイメージしやすかったわ。
まとめ
この記事をまとめると、こんな感じになる。
この記事のまとめ
- Twitterで気になる小説「Phantom」を見つけました
- 主人公は、節約をしたお金で高配当米国株に投資をしながらFIREを目指す女性
- 登場人物は、意識高い系の彼氏、インフルエンサーなどSNSでよく見かける人達をイメージ?
- 全体的に面白いけど、後半にかけて急ぎ足になって盛り上がりに欠けたのが残念
- Twitterの株クラ民ほど、イメージしやすいのでオススメ
今回、羽田圭介著Phantomを読んだ感想を語ってみました。何も考えず資産運用で、お金を増やすだけでなく、その増やしたお金で何をしたいのか?出口戦略についても、しっかりと考えるべきだと思います。
そうすることで、自分にとって後悔のないお金の使い方が見つけられるのではないでしょうか。

正解は、人それぞれやで。
この記事が楽しいセミリタイアの参考になれば幸いです。